『水平思考の世界 固定観念がはずれる創造的思考法』を読んでみる
2026-05-16
新しいアイデアを生み出す必要があるとき、水平思考の重要性を感じる機会が増えました。
そこで、エドワード・デボノの『水平思考の世界 固定観念がはずれる創造的思考法』を読んでみました。
まずは章ごとに要点をまとめてみます。
はじめに
垂直思考と水平思考
- 垂直思考と水平思考は異質且つ正反対
垂直思考
- 新たなアイデアが生まれることを阻害することもある
- 一つ一つプロセスを踏みながら状況を分析する術
- 幼い頃から教えられる思考
水平思考
- 習得できる技能
- 一つ一つプロセスを踏まない思考プロセス
1章 人生には、水平思考でしか解決できない問題がある
垂直思考と水平思考
- 商人の娘と小石の話
- 水平思考でしか解決できない問題があり、それまでは解決不能だと思われてた出来事の解決策が突如明らかになることがある。
- ただ、その発想はあまりに当たり前すぎて、思いつくまでになぜそれほど苦労したのかがわからなくなるほど
- 水平思考
- 物事の新しい見方や、あらゆる種類の新しい発想に関わりをもつ
- 垂直思考とは全く異なる思考法だが、役に立つも
- 垂直思考
- 信頼できる唯一の思考法で理想形だと考えられてきた
- 1つ1つ順序を踏んで思考を進める思考法
視点を変えれば、限界こそが強みになる
- 水平思考によって解決策に到達した後に、垂直思考で合理化するのは害はないが、垂直思考を用いて、何でも簡単に解決できる訳ではない
- 垂直思考と水平思考は相補的である
- 垂直思考には限界があり、新たなアイデアを生み出すには水平思考が有効である
水平思考が目指すのは「大発見の瞬間」
- 垂直思考は高い確実性を志向するが、水平思考は低い確実性を志向する
- この低い確実性が新しい効果的なアイデアにつながる→この瞬間を水平思考は目指す
- 水平思考はすべてのプロセスがコントロールされているので、方向性は見失わない
- 垂直思考は論理が頭脳を支配するが、水平思考は頭脳が論理を支配する
- 水平思考は、誰でも意識することで、身につけることができる技術
- 一つの心構えであり、クセである
2章 誰にでも入手可能な既成の情報を、新しいやり方で見つめなおす
専門知識によって新しいアイデアを思いつくわけではない
- タイトル通り、専門知識があるからと言って、新しいアイデアを思いつくわけではない
- 新たなアイデアがもたらされるプロセスと、そのアイデアの実際の重要性は切り離せる
- つまり、アイデアの重要性に気づいていなくとも、アイデアを生み出すことは可能だ
テクノロジー自体が、新しいアイデアを生むわけではない
- テクノロジーがあるから、新たなアイデアが生まれたという例もあるが、テクノロジー自体が新たなアイデアに寄与しているわけではない。
- 有名な発明家は次々にアイデアを生み出す
- ある種の人々はアイデアを生む能力が高い
- 知力だけではなく、ある特定の頭の習慣、考え方に関わる
- アイデアに対する唯一の報酬は「達成の喜び」である
3章 新しいアイデアと既成のアイデアの複雑な関係
- 垂直思考は、同じ穴をより深く掘ること
- 水平思考は、他の場所で新たな穴を掘ること
教育は伝達的ではあるが創造的とはいえない
- 教育の目的は、役に立つと思われる知識を広く提供すること
- 新たな穴を掘る能力は身につかない
- 間違っている穴でも大きく掘り進めている方が、新たな穴を掘ろうと思案しているより、評価もしやすい
- 実は、座り込んで思案している人の方が、価値ある穴を掘ることに大きく近づいている可能性もある
既成のアイデアによる支配の影響力
- 専門家 = 今掘っている穴を誰よりも理解している
- 人は論理によって穴を大きくすることに喜びを感じ、教育がそうなるように奨励し、専門家を選んできたがゆえに、着実に大きな穴が増えていく
- 骨折り損でもいいから、誰も掘らない場所に穴がもっと多くあるべき
- そのためには、これまで支配的だった存在の穴への思い入れから自由になることが必要
- 既成の支配的なアイデアは、新しいアイデアを取り込んで、より強固になってしまう
支配的アイデアの影響力から逃れるには?
- 支配的なアイデアから逃れるテクニック
- ① 支配的だと思われるアイデアを慎重に選び出し、明確にし、書き留める
- 影響を認識し、回避できる
- ② 支配的なアイデアを認識し、アイデンティティを失って崩壊するまで、歪めていく
- アイデアを極端に追い詰めたり、一部分を誇張したりする
- ① 支配的だと思われるアイデアを慎重に選び出し、明確にし、書き留める
- アンチパターン
- 支配的なアイデアを識別し、退ける
- 肯定的支配と否定的支配を入れ替えているだけ
- 支配的なアイデアを識別し、退ける
- そもそも支配的なアイデアから逃れることは難しい
- 外部からの助けがなければ、逃れることができない場合もある
間違えることに喜びを見出す
- アイデアを追求するために、支配的なアイデアから逃れることができないという以外に、怠慢から支配されることもある
- 自分で考えるより、筋の通ったまとまったアイデアを受け入れる方が楽だから
- アイデアが間違っている = 既成のアイデアから抜け出して新たな視点を獲得している
- 役にたたなかったとしても、既成のアイデアを打ち破ったという部分に価値がある
- 3章のまとめとして、「水平思考にとって、支配的なアイデアは便利なものではなく、むしろ障壁になる」ということが言える
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